幻の原種・野生健在なり 黄蜜柑

Since 1978 自然栽培柑橘園より「黄蜜柑」

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原種・原産地栽培
(鹿児島県日置市東市来町皆田・上野地域/MOA自然農法認定圃場より)

幻の原種「黄蜜柑」は当地:鹿児島県日置市東市来町周辺で発見され、明治初期に原種として品種登録がなされております。
その後、村松春太郎氏が愛媛県に持ち帰り「黄蜜柑」と命名・普及し、静岡県でも黄蜜柑・神奈川県ではゴールデンオレンジと呼ばれており、大変希少性の高い蜜柑品種であります。東京銀座の「千疋屋」などで、高級果実として取引されている黄蜜柑も、当地の「黄蜜柑」の地を引き極めて細心の手入れをされた果実であろうと想像されます。
当地では現在、原木の自生していた地域の農家が、「原種・黄蜜柑」を大切に守り後世に伝え残そうと、努力を重ねております。村松氏をはじめ「黄蜜柑」に心惹かれて、栽培に志された他産地の生産者・そしてご愛顧いただきます皆様方に、心より敬意と感謝を申し上げます。
このことが「種の保存」ということにどれ程大きな意義を持つことか計り知れません。

  • 無農薬・無化学肥料・無除草剤・無畜糞・ノーワックス
  • 皮が柔らかくなったら食べごろです。
  • タテに4ツ切りしてお召し上がりください。
  • 原産地:鹿児島県日置市東市来町当地周辺(明治に認定)

鹿児島大学農学部 伊藤三郎教授の分析コメントより

果汁の成分は 糖度:14.6Bx 酸度:1.63% 共に高く、ビタミンC含量もオレンジ類と同程度で高く 全ビタミンC:48.6mg% 温州みかんをはるかに超える含量であり又、 還元型ビタミンCの割合:94.6% も高かった。従って「黄ミカン」は成分的に 濃厚であり、栄養学的にも優れたカンキツと言える。
(分析試料:かんとりぃぱぁく 分析日:平成2年2月16日)

幼い頃をたどると 祖母の生家にたどり着く

屋根を包むようにそびえ立っていた黄蜜柑の大樹。
昭和の終わり頃に枯れ絶えたその原木の根回りは、1メートルに及ぶものでありました。(調査・鹿児島県果樹試験場 桑波田龍澤育種室長 / 農水省)

三十数年前有機農業を志して関西より帰郷した私が一番に響きあったものは、祖母の生家で幼くして覚えた [ 黄蜜柑 ] の甘すっぱく清らかで気高い香味。
ありがたいことに、祖父母が雑木林に小屋を建て三ヶ月をかけてノコやオノ・山グワ・スコップ・モッコだけで開いた三十枚ほどの段々畑の左最上段に一本の黄蜜柑の老樹がありました。

祖父母が大切に守ってきた温州みかんは、祖父母の他界からまもなくして枯れ続け、私は祖父母の魂を我が血に刻もうと [ 黄蜜柑 ] とサワーポメロ・橙・柚子の苗木を植え始めました。

化学物質を一切使わない自然栽培への切り替えは30余年前。この時からであります。

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